建築士会は「建築士法」で定められた
建築士を会員とする団体です。
各県ごとに組織されており、各県建築士会が集まって
日本建築士会連合会を組織しております。
福岡県建築士会は建築、建築士に関わる課題、
社会の要請に応えるため、
種々の活動に取り組んでいます。
建築士会会員は建築の設計、監理、
まちづくり、工事、
行政、教育等、
多くの分野で活躍する会員で構成されています。
建築の社会的責任を果たし、建築文化の発展を図り、
地域社会に貢献することを使命としています。

福岡県建築士会
会長 鮎川 透
建築士法(1950年5月24日公布)は、建築物の設計、工事監理等を行う技術者の資格を定めて、その業務の適性を図り、持って建築物の質の向上に寄与させる法律、とされています。言うまでもなく建築士会はこの法律を背景にした、資格者団体として活動しています。同時に公布された建築基準法とともに、戦災で荒廃した日本の復興を支えることを大きな命題として作られたものです。そこで想定されていたのは建築物のすみやかな供給による産業や生活の向上だったと思われます。
その後「もう戦後は終わった」と時の総理に言わしめ、記憶に残る「バブルとその崩壊」、近年の「気候変動への対応」など、山坂を超えてきた過程で建築士の役割も多様になってきました。例えば省エネ基準への適合に伴う業務や、国内の森林資源の利活用を背景にした木造建築物の普及を目指した建築生産の構造改革とともに技術の研鑽など。また、近年多発する地震や豪雨による自然災害や乾燥と強風による大火の報道に接するたびに、その頻度と身近さを思えば、他人事とは思えない切実感を持って受け止めざるを得ません。そのような状況の中では、防災や減災さらに被災後の避難や復旧復興など、それぞれの場で建築士会は行政と連携して、また建築士は使命を持って活動しています。
それに向かう建築士一人ひとりが自己研鑽に励み力量の向上に努めます。そして建築士会は地域に根ざして「いつも」の活動を積み重ねて「いつか」に備えるとともに、環境変化への対応やさまざまな活動を通じて社会貢献に努めて参ります。