福岡県建築士会について

建築士会とは

建築士会は「建築士法」で定められた
建築士を会員とする団体です。
各県ごとに組織されており、各県建築士会が集まって
日本建築士会連合会を組織しております。
福岡県建築士会は建築、建築士に関わる課題、
社会の要請に応えるため、
種々の活動に取り組んでいます。

建築士会会員は建築の設計、監理、
まちづくり、工事、
行政、教育等、
多くの分野で活躍する会員で構成されています。

建築の社会的責任を果たし、建築文化の発展を図り、
地域社会に貢献することを使命としています。

会長挨拶

福岡県建築士会
会長 鮎川 透

驚愕の年明け、能登半島地震から一年たちました。まだまだ復旧、いわんや復興までにはいくつものハードルがあるとお聞きします。「災害列島日本」とも評されますが、毎年国土のどこかで様々な災害が発生するたびに、それらへの備えと対応についての議論が高まります。福岡県においても2024年5月、個人住宅や公共施設の耐震性の向上に向けた官民の組織「福岡県住宅・建築物耐震化協議会」が立ち上げられました。そこでの建築士に求められる役割は大なるものがあると認識しています。災害が起こってからの活動はもちろんですが、日常的な活動や業務の中で耐震化等災害に対する備えを地域の方々にお伝えすることも大切なことだと思います。

福岡市中心部では「天神ビッグバン」や「博多コネクテッド」と言われる、都心部の建築物の耐震性の向上や機能更新を目指したまちづくり事業が進められています。大きく変容する中核都市としての活力を目の当たりにする一方で、福岡県内でも人口減少や高齢化に伴い地域の活力の低下に将来を不安視せざるを得ない地域もあります。日本全体が人口減少や高齢化というステージにあるなかでは、前言の後者の課題の方が普遍的といえます。20世紀の右肩上がりの社会づくりから、21世紀は安定した成熟した社会づくり(右肩下がりにならないように)にシフトするということを念頭に置いて、建築やまちづくりに取り組んでいかなければならないと思います。

そのような多様な環境の中で、建築士は地域に根ざして「いつも」の活動を積み重ねて「いつか」に備えるとともに、地域の活性化や文化活動を通じて地域貢献に勤めます。それに向かう福岡県建築士会の活力は各地域会の元気が源、その源は一人ひとりの建築士の日々の活動の集まりです。私どもは自己研鑽しつつ、広く社会に貢献する団体として活動してまいります。